もう公開が終わっちゃった情報ですいません。。。

苦手な渋谷だけど、がんばって行って来ました。
Bunkamuraでやってた「ピカソとクレー」のためです。
ピカソ展って何回来てもふらふらと見に行ってしまうなぁ。
(秋に新国立&サントリー美術館でやってたピカソ展も行った)
新国立でピカソの恋人たちをさんざん見たせいか、
いつ見てもドラはこの顔色なのかぁ、とか、
これはマリー・テレーズに違いないとか、
どの絵を見てもモデルがわかるようになってきました。
ほんとひどい男だピカソ。そんなところが好きだけど。


もう1人のメインはクレー。
これまであまりちゃんと観たことなかったけれど、
クレーの絵ってなんだかかわいらしいです。
そのかわいらしさに、途中から「色」っていう要素が加わって、
余計に万人に愛されそうな作品になっているの。
ナチスの迫害を受けていたとか亡命を余儀なくされたなんて、
言われなければわからないくらい。
そのへんはゲルニカで自分の感情をはっきりと表現したピカソとは大きく違うかも。


シャガール、ブラック、エルンスト、マティスとか、
同時代の他の画家たちの作品も数点ずつ。
個人的にはマグリットが見られて嬉しかった。


最後に、デュッセルドルフ(ドイツ)の州立美術館について。
今回の展示は、改装中のこの美術館から作品を借りてきてます。
この美術館、市議会の反対を押し切って、
海外に流出していたクレー作品を取り戻したんだそうです。
ナチスに迫害され、亡命していたクレーの作品は
戦後ドイツにはほとんど残っていなかったみたい)
1960年なんて、戦争の記憶がまだ生々しい時期に
大枚はたいて自国の財産を取り戻したこの美術館の意志はすごい。
今回の展示には持ってこられなかった作品もいろいろとあるみたいだし、
改装終わったら行ってみたいと思いました。