貸本屋デビュー

貸本屋というサービスは昔から気になってたのです。
本を読むことに付随する切実な問題として
「スペース」というのがありまして、
古本屋の多い（＝誘惑の多い）街に住み始めてから
本の増加スピードが尋常じゃないのです。
（積読本が、去年暮れに一度なだれを起こした）
高円寺・あづま通りにある「古本酒場　コクテイル」というお店に行った際、
隣の隣くらいに「大竹文庫」という貸本屋さんを見つけてしまったので
そそくさとデビューしてみたのでした。
いやー、リアル貸本屋って、都内にあったのね…！
中央線沿線って、こういうところが好きだなぁ。

貸本屋って、いままで近所に存在したことがないので
勝手がよくわからないまま行ったのですが、
漫画や雑誌だけでなく、新刊がけっこうあるんですねー。
当たり前か…。
図書館をうまく活用できてない私には嬉しい限りです。
（※積読を消化できない、という根本の問題には触れないでください。）

店内をぐるぐる回り、とりあえず1冊に絞って本を借りました。
レンタル料は本によって違うんですが、私の借りた本は
500ページ超＆段組というかなりのボリュームです。
料金は、5日で500円くらい。以降の延長は1日につき30円プラス。
相場から見て高いのか安いのかわからないけど、
600円ちょっとで（≒お昼1回分）この分厚い本を2週間ほど
借りられると思うと、個人的には嬉しいです。

入会の手続きをしてもらいながら店主のおばあちゃんとお話したのですが
大竹文庫さん、あと半年くらいでお店を閉めてしまうそうで。
（50年も続いたお店だそうですけれど、もう体力がね、とのこと。）
よっぽど「私に継がせてください！」って勢いで言おうかと思いました。
でも、あの店だけで利益を出す自信はまったくなく、
思いとどまりました。
古本屋さんもリアル店舗がどんどん減っている昨今
貸本って形態は、ビジネスとしては相当難しいだろうなぁ。
でも、惜しいなぁー。
店内巡回中に目をつけた本が4,5冊？いや、8冊くらい？はあるので、
半年以内にできるだけ通って借りなくては！

ちなみに上述のコクテイルさんは、トークショーとかライブとか、
イベントが時々あるので、気になっていたんです。
古本が並んでいて、お酒が飲める。いい組み合わせだ…。
焼酎のお湯割りがおいしかった。
会社帰りに寄り道したくなるような、雰囲気の良いところでした。
囲炉裏席（というのか）は炭であったかかった！
今度はカウンターにも座ってみたいかな。