映画『パコと魔法の絵本』観てきました

mayuz2008-10-05


先に観た人何人かに
「これはおススメ!」との情報を聞いていた『パコ』。
原作:後藤ひろひと中島哲也監督ということで、
個人的にも気になっていたので
そそくさと観てきました。
パコと魔法の絵本
期待通り、とてもおもしろかったです!
(※なお、アヤカ・ウィルソンちゃんのかわいらしさのあまり
評価が甘くなっている可能性があります。)

そう遠くはない昔、あるところに変な人ばかりが集まる病院があった。
院内一の嫌われ者だった偏屈なクソジジイの大貫は、ある日、
一日しか記憶を保てないパコという少女と出会う。
彼女にも意地悪にしか接しられない大貫は、
パコが悪事を働いたと誤解して頬っぺたを引っ叩いてしまい、ひどく後悔する。
翌日、何事もなかったように大貫に近づいたパコだったが、
彼が自分の頬っぺたに「触れた」ことは覚えていた。
彼女に詫びるために、大貫は病院の皆に頭を下げ、
一緒にパコの愛読する絵本を演劇として演じてくれと懇願する。


中島監督ですので、なんといっても映像がカラフルです。非常に凝っています。
私にはつかみきれないものも多かったけど、パロディ満載です。
とにかく画面のいろんなところで小技が利いていて、それを見逃したくなくて、
目があちこちを忙しく観てしまいます。
映像に限らず、すべてが過剰。
普通なら、「過剰」は決してほめ言葉じゃないと思うけど
この作品の場合にはそれが逆にほめ言葉として機能しちゃう感じ。
(一瞬だけ出てくる彦摩呂とか、ギャラどうなってるの?
金一封的なものという理解でいいですか?)


映ってるだけでかわいらしいアヤカ・ウィルソンちゃんを取り巻く
振り切れたキャラクターぞろいの大人たち。
患者もそうだけど、上川さん演じる医師が・・・!
スカート姿でスキップする上川隆也を観ることになるとは思いませんでした。
劇団ではいままでにもこんな演技をしていたそうですが、
映画とかテレビでここまでやりきってるのて、初めてではないかしら。
映画やテレビのイメージが!という意味では、妻夫木くんもすごいです。
さわやかさゼロ!最後ちょっとキモいし!
國村準のジュディ・オング熱唱も、加瀬亮小池栄子の夫婦コントシーンも、
ぎりぎりで「Too Much」にならずというか、
求める「Too Much」をきっちり実現してるというか、絶妙でした。
土屋アンナ阿部サダヲは、期待通りの役回りといっていいのではないでしょうか。


いやー、出てる人たち、撮影中楽しかっただろうなぁ。
撮影中は鬼のような言動をすることで有名な中島監督ですが、
この作品ではそんなにキレなかったらしい(本人が何かの番組で言っていた)。
本人基準の発言なので、ほんとかどうかはともかく
この作品を見てる限り、すごく楽しい現場というイメージしか浮かばないです。
下妻物語』おもしろかったなーって人、是非観てみてください。