音楽劇「夜と星と風の物語」観てきました

別役実の書き下ろし作品。
あの『星の王子さま』が下敷きになってます。
夜と星と風の物語 〜 『星の王子さま』より


星の降る夜、星の王子さまがキャンプをはった砂漠に、飛行機が墜落する。
墜落した飛行機に乗っていた夜間飛行士は、
カサブランカのマリアンヌさんからダカールのピエール君への手紙を
届ける途中だった。
王子さまと夜間飛行士は、砂漠の真ん中でお茶を飲み、仲良くなる。
(王子さまが"思い出す"と、なんでも出てくるんです。砂漠だけど。)
そこに現れるのは、
「フィアンセのピエールを探しに来たんです。彼は砂漠を飛んでいて、墜落しちゃったんです」
という女性。
「息子の飛行機が墜落する夢を見たので、墜落前に着地地点について受け止めます」
というピエールの両親。
皆、同じ"ピエール"を探しているのに、相手のことが誰だかわからない。


星の王子さま』をベースにした、こんな設定です。
内容は、思っていたより違いはなかったかも。
王子さまとバラの花の恋のお話とか、蛇とか、
出てきて欲しいエピソードは出ていたように思います。
あ、キツネの話はなかったな。
その代わり?人数分の椅子がちゃんと用意されている椅子取りゲームのシーンがあって。
あれ、けっこう好きです。私。
星の王子さま』では、バラの花から王子さまへの思いについては
それほど描写されていないけど、
この舞台では、それが割とはっきりあらわされていました。


王子さま役は毬谷友子さん。
あんなに近くで見るとは…かなりラッキーだった。
バラの花役の池田有希子さん、魅力的なお花でした。
ピエールのフィアンセ:マリアンヌ役の秋山エリサさんも
はじめて見たけれど美人でした。


音楽劇なので至るところで歌や音楽が入るのだけど、
ヒューマンビートボックスの人、すごかったです。
あとは、舞台セット(星空)が綺麗。
観にいって良かったです。蒸し暑さを忘れる夜でした。