今日の読書:日本推理作家協会編『不思議の足跡』

日本推理作家協会編『不思議の足跡』読了。

不思議の足跡  最新ベスト・ミステリー (カッパ・ノベルス)

不思議の足跡 最新ベスト・ミステリー (カッパ・ノベルス)

日本推理作家協会が3年に1度出してる(らしい)アンソロジー
15人もの作家の短編が読めます。
アンソロジーとしては、ほかにも『名探偵の奇跡』『事件の痕跡』があったけど、
作家でこれを選んでみた。
伊坂幸太郎は『死神の精度』にも収録されている作品。
雪の洋館という、超お約束の舞台が死神によって全然違う方向に行ってるところが好き。
石持浅海は、設定の面白さってところで『人柱はミイラと出会う』を思い出す感じ。
桜庭一樹と柴田よしき、これが初読ですが、なかなか。
畠中恵は若だんなシリーズに通じる空気。これもシリーズ化して欲しい。
平山夢明も初読。今度『ユニバーサル横メルカトル』見かけたら買うかも。
松尾由美、おばあちゃん幽霊がかわいい。調べてみたらシリーズものでした。
文庫になるのを待つか・・・。
道尾秀介、これはこわいぞ。読後のひんやり感は一番かも。
印象に残ったのは宮部みゆきかな。
自分の小さい頃に大事にしてたぬいぐるみってあったかな、と考えてしまった。
すぐには思いつかなくて、ちょっとぞっとする。
米澤穂信は今まで読んだこの人の作品の中で一番ピンと来なかった。
まあ、読む側が勝手にハードル上げてるだけなんだけど。
全体に今気になる作家が多く、満足でした。